趣味のお部屋

やってみたいと思ったことが趣味…それを極めたらプロかな?

200V回路セミオフグリッド化で浮上した問題点( ;´・ω・`)

200Vハイブリッドインバーターで、IHクッキングヒーターを使用してみました。

 

使用環境

・ハイブリッドインバーター

HF2430S80-H(定格電圧200V/最大出力3.3kW)

Wi-Fi監視有り、PV入力無し

・バッテリー

LFP 25.6V/300Ah/7.6kWh(L1相ハイブリッドインバーターと共用)

・負荷機器

日立IHクッキングヒーターHT-K60S(定格5.8kW)

ヒーター左右片側 3kW

ラジエントヒーター、グリル 1.2kW

 

当初はIH2台とエアコンを接続する予定で購入しましたが、ハイブリッドインバーターの最大出力が3.3kWなのに対して、5.8kWhのIHクッキングヒーターなので、明らかにオーバースペックで、使用できるかは使ってみないと何とも言えません…( ;´・ω・`)

 

ということで、早速ハイブリッドインバーターに接続してみました♪ヾ(*・∀・)ノ

 

商用電力は、他のハイブリッドインバーターと同じように、制御盤内に取り付けた商用電力供給用の主幹3P3E30Aから、EM-EEF2.6-2cで仮配線して接続。

バッテリーは、ネツタフ115HKIV38sqで配線し、容量に余裕のあるハイブリッドインバーター①に接続したバッテリーへ接続。ブレーカーは100V系と同じ2P60Aを選定。

PVは今のところ接続無し。

出力は商用電力入力と同じようにEM-EEF2.6-2cを使用し、既設分電盤に設置されているIH用のブレーカーを既設回路から切り離して、これに接続。

↓左側は200V用・右側2台は100V用のハイブリッドインバーター、中央は充電・出力切替制御盤、バッテリーは制御盤下に設置されています。
f:id:MSN-06s:20230320050438j:image

いよいよ試運転~(*ノ´∀`*)ノ

200Vのハイブリッドインバーター設定は100V系とほぼ同じですが、過放電気味の時に使用しないように、過放電電圧設定を高めに設定しています。

また、バッテリー優先の設定にし、商用電力からの充電はしないように設定しています。

 

IHの電源を投入すると、いきなり高負荷で運転開始( ;´・ω・`)

片側出力5で、約1.1Wでバッテリー出力電流は46A程

片側最大3kWなので、片側使用であれば最大まで使用できそうです。

両側使用の場合は、両側5の中間の火力で約2.2kWの電力を使用し、バッテリーの出力電流は96Aと、両側使用すると単に合算した電力が消費されます。

湯沸かしと味噌汁程度の料理であれば、とりあえず両側のヒーターを使用しても、問題ありませんでした。

 

もしハイブリッドインバーターの定格を超えても、過負荷保護でインバーター出力を停止し、バイパス出力へ切り替わるだけです。

 

試運転で気が付いた問題点

・問題点①

こちらのハイブリッドインバーターは常時商用電力へ接続している為、商用電力からの充電をしないように、商用電力からの充電電流の設定は0Aにしていますが、負荷が無い状態では約1.4Aの電流が、もう1台のハイブリッドインバーターへ流れています。

「ChargeCurr」のマイナス表記は充電を意味します。

ハイブリッドインバーターが常時約70W程度消費しているので、本体の電源分なのかな?とも思います。

また、充電しない設定の為、過放電でバイパス出力へ切り替わった際は、充電開始をしない限り自動的にバイパス出力からインバーター出力に復帰できません。

 

・問題点①の対策

ハイブリッドインバーター本体の消費電力が、商用電力から消費されている事になるので、バッテリー温存するなら現状維持。バッテリーに余裕があるなら、商用から切り離す。

バイパス出力からインバーター出力への復帰は、SmartEssのCmdMachineResetsでリセットすることで復帰できる。

今後PV入力を接続すれば、天候が悪くても多少は充電する事があるので、日中に自動復帰は可能と思う。

 

・問題点②

バッテリー用のブレーカーが60Aなので、一定電力を消費するIHでは、使い方次第で数分後にトリップしてしまう( ;´・ω・`)

・問題点②の対策

バッテリー用ブレーカーを100Aへ変更する。

 

・問題点③

常時接続のバッテリー優先にしている為、早朝のナイトタイム時間帯でもバッテリーから消費してしまう。

・問題点③の対策

対策①

設定をPV優先にして、晴天時はソーラーパネルから給電しそれ以外は商用電力を使用する。停電時のみバッテリーから使用できるようになる。余計なコストを掛けずにできる。

ただ、太陽光発電を接続していないとハイブリッドインバーター本体の消費電力分、余計な電力を使用することになる。

対策②

100V系統と同じように、Mgで切替制御する。この場合、制御盤内に設置スペースは既に無く増設する事になる為 、コスト以外にも設置場所的な問題もあり(|||´Д`)

 

・問題点④

我が家の200V機器は、エコキュートを除きIH2台とエアコン1台がありますが、1台のハイブリッドインバーターで3台使用する事は無理がある…( ;´・ω・`)

・問題点④の対策

対策①

ハイブリッドインバーターを増設する。

24V環境だと同ハイブリッドインバーターがあと2台必要となる為、コストが更に掛かる…1台あたり約7万円⇒14万円…( ´;゚;∀;゚;)

設置スペースも確保できない為、あまり現実的ではない…

対策②

ハイブリッドインバーターを単相三線式の物へ変更する…

システム的には一番楽ですが、安くても25万円~30万円程掛かる…(|||´Д`)

また、バランスを取らないと6kWのハイブリッドインバーターでは容量が一杯かもしれないので8kw~10kWのハイブリッドインバーターが必要かも…

将来的にはアリですが、ここまで掛けたコストを考えると、ハイブリッドインバーターが壊れた時までは現状維持でいきたい( ;´・ω・`)

対策③

問題点③の対策①の使用方法で対処する。

この場合に200V回路全てを接続すると、制御盤内に設置した商用電源ブレーカーの容量が30Aではトリップする可能性が高い。

IHは2台同時使用さえ避ければ良いが、エアコンは同時使用する可能性が高いので、40A~50Aは必要となる…( ;´・ω・`)

主幹ELBが50Aなので、それ以上にしても意味は無い。

配線はEM-CET8sqを使用しているので、40Aが妥当とも言える。

 

 

24Vシステムの方が機器もコスパ良く、100V負荷だけなら我が家と同じシステムでも全然問題は無いのですが、200V負荷がネックになります。

24V系のハイブリッドインバーターで、2台を同期させて単相三線式出力できるものがあれば良いのですが…

単相三線式対応のハイブリッドインバーターは現状48V系しか知りません。

 

今後、上記問題点を改善しつつ、節電対策を考えていこうと思います( ´Д`)=3