趣味のお部屋

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ハイブリッドインバーターの変換効率について|д゚)…

梅雨&猛暑太陽光発電から蓄電池の充電が十分できず、我が家ではとうとう夜間充電に頼るようになりました(;´・ω・)

商用充電時の損失が大きい為、効率よく充電するにはどうしたらよいか?

 

 

HYP4850U100-Hのスペック

 

ACモード 変換効率⇒95%

我が家の蓄電池は51.2V×300Ah⇒15360Wh≒15.36kWhあります。

今の時期、雨天にエアコンをフル稼働させて、9:00~17:00の運用でSOC40%程度残っている感じです。

⇓ 蓄電池状況

2月末からの運用で約4ヶ月経過しました。
3~6月は太陽光のみの充電で、更に夜間放電していない状況だったので、1ヶ月あたり10サイクル程度の運用となっています。

No.1だけサイクルが10回多いのはファームウェアのバグが原因で、現在は修正されています。

電力プランの関係上、翌日も雨天であれば、SOC100%まで充電しておく必要があるので、60%程度の容量をAC充電しておく必要があります。

AC充電は損失が多いので極力避けたいのですが…

⇓ こちらの記事で充電時の損失について記載しています

msn-06s.hatenablog.jp

AC充電は充電量の大小に関係なく、250Wを消費します。

そこで、60%充電する場合の充電電流と時間と効率を表にしてみました。

※総電流はHYP2台分で、他のデータは1台分

5Aでダラダラと18時間かけて充電した場合の充電効率は51%
最大AC充電電流40Aで60%充電した場合の充電効率は89%

同じ充電量でも入力電力量は、5A充電で40A充電の2倍近い電力を消費するので、電流が大きく短時間で充電を完了させた方が、充電効率が良い事がわかります( *・ω・)ノ

 

つまり、AC充電は最大電流&短時間で充電した方が良い

 

充電電流40Aで設定した場合、入力電流は46Aとなるので、我が家の6kVA契約では、充電中14A(片相7A)の許容しかなく、エアコンを稼働させて就寝していては容量不足になって、ブレーカーがトリップしてしまいます(´д`|||)

我が家では30A設定が限界ですね…(;´・ω・)

 

それを踏まえ30Aで充電する場合の時間の関係を表にしてみました。

※総電流はHYP2台分、その他データは1台分

 

15kWhの蓄電池を使い切っても5時間で、SOC0%から100%の充電が可能です。

SOC50%程度なら2.5時間ですね。

 

ハイブリッド充電した場合の最大充電電流は100Aで、充電効率は95%になります。

あくまでも最大発電容量のソーラーパネルを載せて100Aの充電ができた場合の効率であり、充電電流量によって50%~95%となるようですね。

 

ハイブリッド充電で最大効率95%

AC充電で最大効率89%

PV充電で最大効率99%

充電量が多い効率は良い


まぁPV充電で100A充電可能な訳ですし、わざわざ無駄な電力を消費してハイブリッド充電なんてする人は居ないですよね。

 

充電効率がACモードの変換効率ということでしょうか(゚д゚)?

ついでに24VモデルのHF2430U60-100の表も作成しました。

※ こちらの蓄電池容量は7.68kWhです

HYP4850U100-HHF4850U80-H及びHF2430U60-100の変換効率は同じで95%です。

しかし、ハイブリッド充電の最大電流60Aで充電しても最大充電効率は91%です。

やはり、充電効率=ACモードの変換効率ではないということになります。

 

上記の表を見比べると判ることですが、24Vモデルの方が消費電力は小さいので、一見24Vモデルの方が省エネに感じるのですが、同容量の蓄電池を充電した場合、48Vモデルの方が入力電力量が少ないので省エネと言えます。

 

7680Whの容量を充電する為に使用される入力電力量は

24Vモデル⇒9180Wh

48Vモデル⇒8930Wh

250Whの差ですが、100日も続ければ25000Wh≒25kWhですからね…

 

結局ACモードの変換効率は?

単純に出力から消費電力(損失)を除いた電力です。

出力=変換効率95%+損失5%

 

24V3000WモデルHF2430U60-100の場合

変換効率:3000W×95%⇒2850W

損失:3000W×5%⇒150W

 

48V5000WモデルHYP4850U100-Hの場合

変換効率:5000W×95%⇒4750W

損失:5000W×5%⇒250W

 

24Vモデル150W、48Vモデル250W

先の表を見ると判りますが、充電時の消費電力が損失に相当します。

 

つまり、ACモードの変換効率とは、充電時の消費電力を除いた比率ですね。

 

 

 

 

 

 

インバーターモード 変換効率⇒92%

これもACモードの変換効率と同じように考えた場合…

5000W×8%⇒400W

400Wの損失があることになります

 

ただ、ハイブリッドインバーターの出力電圧の設定値によって出力電力量は変化するので、損失が400W一定だと、設定電圧によって効率が変わってしまいます。

インバーター出力と出力電圧の関係

 

常時400Wの損失があると下記表のようになってしまいます…

負荷と効率の関係(一定の消費電力と考えた場合

どんなに100W程度の負荷でも400Wの消費電力があると、バッテリーから10Aの電流が流れることになるので、ハイブリッドインバーターのデータから見ても一定の消費電力ではないと判ります。

 

負荷と効率の関係(一定の効率と考えた場合

一定の効率とした場合、負荷効率10%で待機電力を下回ってしまいます…
負荷電力0Wでも50Wの消費電力があることは確認しているので、一定の変換効率ではないというのが判ります。

 

⇓ ハイブリッドインバーターのデータ

負荷率50%の場合
バッテリー入力 51.7V×42.3A⇒2186W

PV入力電力(118W) 2186W+118W⇒2304W

インバーター出力 99.9V×19.9A⇒1988W

損失 2304W-1988W⇒316W

 

負荷率20%の場合
バッテリー入力 52.2V×15.8A⇒824W

PV入力電力(151W) 824W+151W⇒975W

インバーター出力 100V×7.9A⇒790W

損失 975W-790W⇒185W

 

負荷出力の場合、一定電力を出力する訳ではないので計測誤差もあり、データから算出しても何とも言えない部分があります。

なかなか計算通りにならないですが…多分こんな感じではないでしょうか(;´・ω・)?

 

負荷と効率の関係(推測)

負荷率が下がるほど効率は下がりますが、消費電力も下がると思われます。

 

このデータを元に同じ変換効率でHF2430U60-100の表も作成してみました。

インバーター出力の場合も24Vモデルの方が消費電力が小さいことが判ります。

負荷が大きくなる程、24Vモデルの方が入力電力が小さいですが、気にする程ではありません(;´∀`)

 

続きを読む

ハイブリッドインバーターのSOCについて(;´・ω・)まとめ

ハイブリッドインバーターのSOC判定は2通りあります。

・電圧による分割

・バッテリーのBMS

バッテリーのBMSによるSOC情報は正確と言われていますが…

実際ハイブリッドインバーターではどのようにSOCを予測しているのか…

SRNE、Lvyuan、Renogyハイブリッドインバーター共通でまとめてみました(・ω・)ノ

 

まずは、検証です♪

調査対象

Lvyuan HF2430U60-100(SRNE同等品)

※Lvyuanの新型HSI3000Uも仕様が同じなので中身は同一と推測

25.6V LiFePo4バッテリー

充電環境 一定入力による充電

放電環境 20W負荷による一定電力出力による放電

 

設定

設定9 バッテリーブースト充電電圧 28.2V

設定14 バッテリー不足電圧アラーム 25.0V

設定37 充電回復ポイント電圧 26.8V

 

検証

充電時のSOCと電圧を観察

25.4Vで10%前後

25.7Vで20%前後

26.0Vで30%前後

26.4Vで40%前後

26.7Vで50%前後

27.0Vで60%前後

27.4Vで70%前後

27.7Vで80%前後

28.2Vで90%前後

設定9の電圧(28.2V)で90%になり、28.4Vで100%になります。
※設定電圧が28.2Vに対して28.4Vまで上昇しているのは0.2Vの測定誤差でしょうかね?このあたりはよくわかりません(;´・ω・)

 

放電時のSOCと電圧を観察

設定37の電圧(26.8V)までは100%を維持します

26.8Vで90%前後ですが、この電圧を下回るまでSOCは安定しません

26.7Vで50%前後

26.4Vで40%前後

26.0Vで30%前後

25.7Vで20%前後

25.4Vで10%前後

設定14の電圧(25.0V)を下回ると50%前後になり、基準点が変わります

 

つまり、60‐100系(HF243060-100)のSOC100%の基準は、

充電時⇒設定9の電圧

放電時⇒設定37の電圧以上

 

また、SOC0%の基準は、

設定14の電圧

 

というのが、当方の見解です。


ハイブリッドインバーターの設定電圧は12Vシステム基準で考える必要があるので、
上記設定の場合

12.5V(25.0V)⇒0%

14.1V(28.2V)⇒100%

で設定されていると考えると、

0.016V(12V)刻みなので、充電時のSOC値と電圧値の関係は、

SOC:電圧(24Vモデル/48Vモデル

  0%:12.50V(25.00V/50.00V

  5%:12.58V(25.16V/50.32V

10%:12.66V(25.32V/50.64V

15%:12.74V(25.48V/50.96V

20%:12.82V(25.64V/51.28V

25%:12.90V(25.80V/51.60V

30%:12.98V(25.96V/51.92V

35%:13.06V(26.12V/52.24V

40%:13.14V(26.32V/52.64V

45%:13.22V(26.44V/52.88V

50%:13.30V(26.60V/53.20V

55%:13.38V(26.76V/53.52V

60%:13.46V(26.92V/53.84V

65%:13.54V(27.08V/54.16V

70%:13.62V(27.24V/54.48V

75%:13.70V(27.40V/54.80V

80%:13.78V(27.56V/55.12V

85%:13.86V(27.72V/55.44V

90%:13.94V(27.88V/55.76V

95%:14.02V(28.04V/56.08V

100%:14.10V(28.20V/56.40V

となります。

ここで、先に述べたハイブリッドインバーターで計測されている満充電電圧の0.2Vの測定誤差を考慮すると、検証した電圧とSOCの値が合致します。

 

満充電に達した場合、電圧が安定すると27.0V程になる為、この設定だと放電時は50%以下にならないと電圧値との整合が取れません。

また、設定14(25.0V)以下の電圧になると、整合が取れなくなりSOCが増えてしまいます。。

 

また、SOC0%の時点でもバッテリー容量にはまだ余力があり、セル電圧は3.2Vあります。

LFPの終止電圧はセル電圧2.5Vなので10V(12V)ですが、終止電圧付近の電圧降下は大きいので、

設定09:14.0V(28.0V/56.0V)

設定37:13.5V(27.0V/54.0V)

設定14:11.0V(22.0V/44.0V)

設定04:10.9V(21.8V/43.6V)

設定12:10.8V(21.6V/43.2V)

設定15:10.7V(21.4V/42.8V)

上記設定値で設定した場合、

SOC:電圧(24Vモデル/48Vモデル

  0%:11.000V(22.00V/44.00V

  5%:11.125V(22.25V/44.50V

10%:11.250V(22.50V/45.00V

15%:11.375V(22.75V/45.50V

20%:11.500V(23.00V/46.00V

25%:11.625V(23.25V/46.50V

30%:11.750V(23.50V/47.00V

35%:11.875V(23.75V/47.50V

40%:12.000V(24.00V/48.00V

45%:12.125V(24.25V/48.50V

50%:12.250V(24.50V/49.00V

55%:12.375V(24.75V/49.50V

60%:12.500V(25.00V/50.00V

65%:12.625V(25.25V/50.50V

70%:12.750V(25.50V/51.00V

75%:12.875V(25.75V/51.50V

80%:13.000V(26.00V/52.00V

85%:13.125V(26.25V/52.50V

90%:13.250V(26.50V/53.00V

95%:13.375V(26.75V/53.50V

100%:13.500V(27.00V/54.00V

この設定にした場合、60%の時点で25.0Vになります。

100%~60%までの低下に時間が掛かりますが、60%~0%までの低下にはあまり時間が掛かりません。

なので、LiFePo4バッテリーの場合はDOD80%くらいの設定がちょうど良いと思います。

 

ちなみにBMS制御の場合

48V系ハイブリッドインバーターLvyuan BAT-S48100を接続しBMS制御にした場合、設定9と11は強制的に56.0Vに設定されます。

BMSSOC10%での電圧は51.4Vで、恐らくBMSのSOC0%基準は51.2Vじゃないかと推測しています(;´・ω・)

充電時56.0V(14.0V)⇒100%、51.2V(12.8V) ⇒0%で0.012V(12V)刻みなので、10%⇒51.68Vとなります。合いませんね…

しかし、満充電時の安定電圧は54.0V(13.5V)⇒100%なので、放電時は0.007V(12V)刻みになります。こちらは10%⇒51.48Vと実際のSOC値に近い電圧になります。

そのことからBMSの場合の実際の電圧とSOC値の関係は、

SOC:電圧(24Vモデル/48Vモデル)⇒24Vモデルの実際の電圧/48Vモデルの実際の電圧

  0%:12.80V(25.60V/51.20V⇒25.60V/51.20V

  5%:12.86V(25.72V/51.44V⇒25.67V/51.34V

10%:12.92V(25.84V/51.68V⇒25.74V/51.48V

15%:12.98V(25.96V/51.92V⇒25.81V/51.62V

20%:13.04V(26.08V/52.16V⇒25.88V/51.76V

25%:13.10V(26.20V/52.40V⇒25.95V/51.90V

30%:13.16V(26.32V/52.64V⇒26.02V/52.04V

35%:13.22V(26.44V/52.88V⇒26.09V/52.18V

40%:13.28V(26.56V/53.12V⇒26.16V/52.32V

45%:13.34V(26.68V/53.36V⇒26.23V/52.46V

50%:13.40V(26.80V/53.60V⇒26.30V/52.60V

55%:13.46V(26.92V/53.84V⇒26.37V/52.74V

60%:13.52V(27.04V/54.08V⇒26.44V/52.88V

65%:13.58V(27.16V/54.32V⇒26.51V/53.02V

70%:13.64V(27.28V/54.56V⇒26.58V/53.16V

75%:13.70V(27.40V/54.80V⇒26.65V/53.30V

80%:13.76V(27.52V/55.04V⇒26.72V/53.44V

85%:13.82V(27.64V/55.28V⇒26.79V/53.58V

90%:13.88V(27.76V/55.52V⇒26.86V/53.72V

95%:13.94V(27.88V/55.76V⇒26.93V/53.86V

100%:14.00V(28.00V/56.00V⇒27.00V/54.00V

こんな感じですね。

BAT-S48100のBMS上では54.6Vに達した時点で99%として認識されますが、実際には70%くらいしか充電されておらず、その後ダラダラと54.6V付近を維持します。

25.6Vのバッテリーを使用していた時もそうなのですが、LFPの場合セル電圧3.4125V付近(13.65V/27.3V/54.6V)の充電時間が一番時間が掛かります。

このラインを超え満充電電圧に達すると蓄電池は100%となります。

このSOC99%が結構曲者で実際はSOC70%だとしても、この状態で放電を開始するとBMSが99%を基準に計算をしてしまうので、50%の容量を消費すると見かけ上

99%-50%⇒45%

ですが、実際には

70%-50%⇒20%

となっています。

数ヶ月BAT-S48100を使って運用してきましたが、この現象にずっと悩まされていました。

何度かファームウェアの書き換えを行っていますが解決されておらず、解決策としては100%充電をすることしかありません。

満充電によって正しくBMSのSOCが計算されるようになるのですが、ハイブリッドインバーター(SRNE系)の場合、SOC値によって充電電流を制御する仕様なので、結果的に発電量低下を招きます(;´・ω・)

結果的には蓄電池のBMSで制御するよりも、ハイブリッドインバーターの設定電圧で制御した方が発電抑制の影響が少なくすみます。

設定電圧による制御の場合、発電抑制を遅らせることができるというメリットはありますが、蓄電池の満充電時は過電圧になってしまうのでの負荷は大きいと思います。

また、SOCが低下してくると負荷の大きさによって電圧低下が大きく低電圧での管理が難しくなるデメリットがあります。

BAT-S48100の環境では上記問題によってSOC制御のメリットが生かせず、まだ上手く運用できていませんが、今のところ発電能力に対してはオーバースペックなのでSOC制御で蓄電池容量の50%運用でも間に合っています。

 

まとめ

ハイブリッドインバーターSOC100%の判定基準は、

充電時⇒設定9の電圧

放電時⇒設定37の電圧以上

SOC0%の判定基準は、

設定14の電圧

 

SOCをなるべく正確に表示させたい場合は、設定37の電圧をバッテリーの満充電電圧(LFP24Vの場合27.0V、LFP48Vの場合は54V)に設定する必要があります。

また、設定14はバッテリーの公称電圧に設定すると、BMSと同じ条件になります。

 

充電時は、設定9の電圧を満充電として、電圧値でSOCを判断しています。

放電時は、設定37の電圧を満充電として、電圧値でSOCを判断しています。

いずれも負荷の大きさで電圧が増減するので、完全ではありません。

 

設定14の設定値が0基準になっているのがハイブリッドインバーターのSOC値の不正確さを招いている原因と思われます。

設定15が0基準であれば、正確なSOC値になったのではないかと思いますが…何故このような仕様になっているのかは不明です。

設定条件が下記のようになっている以上どうしようもないですね(;´・ω・)

蓄電池の寿命を考慮したい場合は、BMS制御できる蓄電池の導入が一番良いと思いますが、直感的に蓄電池残量を把握したい場合は、やはり電圧による予測の方が確実ですね。

但し、充放電量が多いときの電圧では全くアテになりません…

 

下記はDOD80%のBAT-S48100(リン酸鉄リチウムイオン)蓄電池のSOC値と電圧値の関係

※電圧安定時の目安値です。

電圧制御の場合、SOCは目安程度であまりアテにはならないが、曖昧故に充電抑制の影響は受けにくいというメリットがある。

 

BMS制御の場合、99%以下のSOC値を放電時の電圧を基準としている為、実際のSOCが70%程度で99%となってしまう。100%まで充電しないと、実際のSOCと誤差が生じてしまい、この状態で放電するとSOC値と電圧値の整合性が取れなくなる為、100%まで満充電させることが必要。

満充電後のBMSのSOC値は正確だが、ハイブリッドインバーターを制御する場合は、充電抑制の影響を受けやすくなる欠点がある。

24Vシステムに最適な蓄電池が今頃出た(´д`|||)

何気にLvyuanのサイト見たら…Σ( ゚Д゚)

24VのBMSリンク可能な蓄電池が販売されてました。

見た感じ新型で、48V系もラインナップされてました。゚(゚´Д`゚)゚。

先走り過ぎたな…(´д`|||)

 

LVYUAN 25.6V/100Ah 2.56kWhリン酸鉄リチウムイオンバッテリーlvyuan.jp

 

通常、LiTime等のバッテリーは最大でも4個までしか並列接続ができず、最大でも10kWhの蓄電池でした。

まぁ、規制上10kWh以下になりますけどね。

ただ、Lvyuanのこのバッテリーは、規制上20kWh以下で使用可能で、並列接続数も最大9個接続可能とされています。

2.56kWh×8個⇒23.04kWhなので、規制上限で設置する場合7個で17.92kWhとなります。

9万円台と、今の相場から考えると若干高目かなぁとも思いますが、3kWのハイブリッドインバーターBMSをリンクさせられるのは、かなりメリットが大きいと思います。

詳細は無いので、詳しい仕様は判りませんが、液晶はカラーのタッチパネルになったようです。

また、BAT-S48100のように専用プラグではなく、端子接続みたいですね?違ってたらごめんなさい。

あと、5年保証は大きいと思います。

 

今から購入考えている人にはオススメします。

200V用ハイブリッドハイブリッドインバーターを100V出力させてみた(*´艸`*)

今回もハイブリッドインバーターで色々実験して遊んでみました♪ヽ(*´∀`)ノ

 

タイトル通りです♪

 

今回の餌食もHF2430S80-H

youtu.be

今回使用したソフトは下記からダウンロード可能です♪

ソフトウェア:Baseblock Com Test Pro

www.baseblock.com

このソフトウェアはModbusデータの送受信テスト用で、

・機器ID、ファンクションコード、データ数は先に設定

CRCチェックは自動生成

基本的に、アドレスとデータだけ把握すれば、簡単にModbusデータを読み書きできます( *・ω・)ノ

 

使い方は、まずUSB接続ポートを指定します。
※自動認識しないので、正しく選択する必要があります

Step1

BandRate⇒9600

DataBits⇒8Bits

Parity⇒None

StepBits⇒1StepBit

Delay⇒5ms

Timeout⇒100ms

Echoback⇒Disabled

RTS Control⇒Disabled

Reverse CRC⇒Disabled

 

Step2

Device⇒1…機器ID

Command

・Read Holding Register(s)⇒03h…読出し

・Write Holding Register(s)⇒10h…書込み

Register⇒アドレス⇐ここにModbusアドレス入力

#Registers⇒1…データ長(01h⇒2byte)

Function

・読出し⇒3(03h)

・書込み⇒16(10h)

Loop command⇒Disabled

Error Checking⇒Enabled

Show Error Dialog⇒Enabled

 

Step3

Read registers…読出たデータ一覧

Write registers…書込みデータ一覧⇐ここに書込むデータを入力

Raw Data…送受信データ

Data Log…送受信データログ

 

⇓ Modbusアドレスや書込むデータについては、こちらの記事を参考

msn-06s.hatenablog.jp

 

やっていることは設定38:インバーター出力電圧の設定値を書き換えているだけです。

 

ハイブリッドインバーターのハード面の記事を前回アップしましたが、

msn-06s.hatenablog.jp

100Vモデルと200Vモデルのメイン基板が共通だと言うことと、コントロール基板が24V系も48V系も共通だと判りました。

わざわざ電圧の違うモデルを別々に作るだろうか?という疑問があったので、

実験的に200Vモデルの電圧を下げたら、100Vまであっさり下がりましたww

 

これはあくまでも実験で、実際に負荷をかけて使用している訳ではないので、実用できるかどうかは不明です。

ハイブリッドインバーターの基本的な動作は、内部で400V前後に昇圧してから任意の電圧に落として出力するので、問題はないと思いますが、

試してみたい方は自己責任でお願いします。

 

また、AC入力電圧については低電圧と過電圧の設定値があるので、仕様通りの電圧しか入力できません。

あくまでもインバーター出力の電圧のみが変更できます。

 

今回はUSB接続で実験していますが、自宅のローカルネットワーク環境であればTCP/IPでの接続も可能なのでWi-Fi接続のデータロガーにもアクセス可能かと思います。

 

SRNEのモニタリングソフトiPowerは、設定38までしかアクセスできないので、PCから設定するにしてもHYPやASFからでは使えません。

こちらのソフトを使用することでSmartEssやDessmonitorのデバッグ機能と同じようにハイブリッドインバーターの設定を本体以外から変更する事が可能です。

 

SmartEssやDessmonitorのデバッグ機能を使うよりも遥かに簡単ですね。

 

ハイブリッドインバーターの中を見た|д゚)アラ、イヤダ♡

HYP4850U100-Hへシステム変更したので、以前使用していたハイブリッドインバーターの殻割りをしてみました(*ノ▽ノ)♡

 

相手を知るには、まず心からというように…

ハイブリッドインバーターを知るには、まず中身からですね。

 

⇓ Lvyuanで購入したHF2430S80-Hですが、初期購入の為、Lvyuanロゴは入っていません…( ;´・ω・`)

SRNEのパッケージのままで発送されてきましたww

 

HF2430U60-100と違い、HF2430S80-Hは側面スリットの穴から、中の基板を覗くと、HFP4850S80-145というシルク印刷が見えますΣ( ゚Д゚)

前から気になっていたんですよね…(;´∀`)


SRNEの型式は判りやすく、型式を見ればスペックが判ります。

HF2430U60-100の場合(SRNE純正は頭にSR-が付きます)

HF:モデル型式(後ろにPが付くと並列(Parallel)運転可能モデル)

24:システム定格電圧⇒24V

30:インバータ出力最大電力⇒3.0kW

U:インバーター出力電圧(U⇒100V、S⇒200V)

60:PV最大充電電流60A

-100:PV最大入力電圧100V

を意味しています( *・ω・)ノ

 

HF2430S80-Hの場合

HF:モデル型式

24:システム定格電圧⇒24V

30:インバータ出力最大電力⇒3.0kW

S:インバーター出力電圧⇒200V

80:PV最大充電電流80A

-H:PV最大入力電圧500V

となります。

 

HFP4850S80-145の場合

HFP:モデル型式(後ろにPがあるので並列(Parallel)運転可能モデル)

48:システム定格電圧⇒48V

50:インバータ出力最大電力⇒5.0kW

S:インバーター出力電圧⇒200V

80:PV最大充電電流80A

-145:PV最大入力電圧145V

となります。

 

 

早速殻割してみましょう(*´艸`*)♪

⇓ HF2430S80-H

スリットから見えていた部分はシステム制御基板(コントロール基板)になります。

メイン基板:MPPTコントローラー、充電コントローラー、DCACインバーター、ACDCコンバーター

コントロール基板:CPU、メモリ、センサー入力、外部信号入出力(USB、RS485、CAN)

PV基板:MPPT制御コントローラー追加回路

LCD基板:LCD表示、操作パネル

 

両サイド上部のスリットから空気を吸い込んで、2基のファンによって下へ、ヒートシンクの熱を強制的に排出する構造になっていますが、軽負荷でファンが停止している時は熱が上に溜まる為、PV回路やコントロール基板の中枢部分が熱にさらされてしまい、制御回路にとっては劣悪な環境と言える構造です…( ;´・ω・`)

 

⇓ 配置上、一番熱の影響を受けると思われるPV基板(SR_HF2430S80-H_SPS V2.0)

HF2430S80-Hの印字がある事から、専用基板だと判ります。

⇓ PV基板を取り外した状態

電解コンデンサの耐電圧を見れば、およその回路電圧が判りますね。

また、当然ですがAC回路には電解コンデンサはありません。

 

⇓ こちらはメイン基板(SR_HF2430S80-H_MAIN)

こちらもHF2430S80-Hの印字がある事から、専用基板だと判ります。

バッテリー接続端子横にあるのは、過電流保護用のヒューズですね。

このヒューズがあるので、ハイブリッドインバーターとバッテリー間にヒューズを設置しても意味がないって事です。

ブレーカーを設置する理由は、配線保護用なので150A以下のブレーカーとブレーカー容量以上の許容電流がある電線を使用する必要があるということですね。

 

ちなみに、以前バッテリーを逆接続した時は逆接続保護回路の為、ハイブリッドインバーターの方は壊れずに済んだのですが、100Aサーキットブレーカー側の内部接点が熔断し壊れました。

恐らく150A以上のブレーカーを使用していたら内蔵ヒューズが切れていたと思います。

 

⇓ コントロール基板(HFP4850S80-145_CNTL)

HFP4850S80-145とシルク印字されています。また、このコントロール基板はASF48100U200-Hよりも後発のHYP4850U100-Hにも使用されているので、HF系を含めSRNE系ハイブリッドインバーター全般で流用できると考えても良さそうです。

ただ、ファームウェアは書換が必要になってくるでしょうね。

 

⇓ ついでにHF2430U60-100も殻割しました♪

外見は殆ど同じHF2430U60-100HF2430S80-Hですが、PV基板が無くメイン基板にPV制御部が実装されているので、HF2430S80-Hに追加されていたPV基板はメイン基板のサイズに収まらなくなった為に追加された回路の基板と考えた方が良いですね?

HF2430U60-100では、PV入力-側の配線はヒートシンクに接続されていますが、ボディアースはされていません。

 

また、HF2430U60-100のメイン基板はヒートシンクに12Vの冷却ファンが実装されており、HF2430S80-Hでは使用されていないコネクタに接続されています。

冷却性能はHF2430U60-100の方が良いと思った方が良さそうですね。

実際にHF2430S80-Hの方が本体の発熱量が高く感じました。

 

⇓ 入力端子部

ちなみに、AC入力横のアース端子もボディーアースされているだけですね…

本体下側にアース端子がありますが、どちらに接続しても同じということになります。


⇓ HF2430U60-100のメイン基板(SR_HF2430S60_MAIN V4.0)

メイン基板にはSR_HF2430S60と印字されており、200Vモデルと共通基板が使用されている事になり、HF2430S80-Hとは違う事が判ります。

 

⇓ HF2430U60-100のコントロール基板(SR_HF2430S60_CNTL V4.0)

HF2430U60-100のコントロール基板ではCAN等のI/Fのコネクタが排除されています。

基板のシルク印字の型式はHF2430S60なので、200Vモデルと共通基板です。

HF2430S80-Hで使用されているコントロール基板が24V/48V、100V/200V共通であることから、HFP4850S80-145のコントロール基板は、HF2430U60-100でも流用が可能と思われます。

 

⇓ MPPT制御部が若干HF2430S80-Hと違うのが判ります。

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今回殻割をしてみて排熱の事を考えると、壁掛け設置するよりも平置き設置した方が良いと思いました。

また、ハイブリッドインバーターの構造はどの機種も同じような配置になっていると思われるので、長持ちさせたいなら冷却性能を上げた方が良いと思います。

現在使用しているHYP4850U100-Hも軽負荷だとファンが回転しない為、真冬でも変圧器(バッテリー接続端子上に配置)温度は55℃前後と計測されており、熱による電子部品の劣化が心配です。

※SmartESSで表示される温度センサー設置個所

・PV-側接続されているヒートシンク(PVラジエーター)

・AC側ヒートシンクインバーターヒートシンク

・バッテリー接続側トランス(変圧器)

 

電解コンデンサは105℃の物が使用されていますが、PCで散々中華製の粗悪電解コンデンサを見てきたので、基本的に耐熱温度のスペックを信用していません。

HYPのショップ保証は半年しかないので、保証期間が切れたら内部に強制ファンを設置しようか考え中です( ;´・ω・`)

Fan制御は、恐らくコントロール基板で制御されているので、ModbusアドレスにFan制御に関する項目があれば一番良いのですが…

 

サーミスタでFanコントロールされていれば良かったんですが、SRNEのハイブリッドインバーターは負荷電流でコントロールされている感じなので、タチが悪いです…