HYP4850U100-Hへシステム変更したので、以前使用していたハイブリッドインバーターの殻割りをしてみました(*ノ▽ノ)♡
相手を知るには、まず心からというように…
ハイブリッドインバーターを知るには、まず中身からですね。
⇓ Lvyuanで購入したHF2430S80-Hですが、初期購入の為、Lvyuanロゴは入っていません…( ;´・ω・`)
SRNEのパッケージのままで発送されてきましたww
HF2430U60-100と違い、HF2430S80-Hは側面スリットの穴から、中の基板を覗くと、HFP4850S80-145というシルク印刷が見えますΣ( ゚Д゚)
前から気になっていたんですよね…(;´∀`)
SRNEの型式は判りやすく、型式を見ればスペックが判ります。
HF2430U60-100の場合(SRNE純正は頭にSR-が付きます)
HF:モデル型式(後ろにPが付くと並列(Parallel)運転可能モデル)
24:システム定格電圧⇒24V
30:インバータ出力最大電力⇒3.0kW
U:インバーター出力電圧(U⇒100V、S⇒200V)
60:PV最大充電電流60A
-100:PV最大入力電圧100V
を意味しています( *・ω・)ノ
HF2430S80-Hの場合
HF:モデル型式
24:システム定格電圧⇒24V
30:インバータ出力最大電力⇒3.0kW
S:インバーター出力電圧⇒200V
80:PV最大充電電流80A
-H:PV最大入力電圧500V
となります。
HFP4850S80-145の場合
HFP:モデル型式(後ろにPがあるので並列(Parallel)運転可能モデル)
48:システム定格電圧⇒48V
50:インバータ出力最大電力⇒5.0kW
S:インバーター出力電圧⇒200V
80:PV最大充電電流80A
-145:PV最大入力電圧145V
となります。
早速殻割してみましょう(*´艸`*)♪
⇓ HF2430S80-H
スリットから見えていた部分はシステム制御基板(コントロール基板)になります。
メイン基板:MPPTコントローラー、充電コントローラー、DCACインバーター、ACDCコンバーター
コントロール基板:CPU、メモリ、センサー入力、外部信号入出力(USB、RS485、CAN)
PV基板:MPPT制御コントローラー追加回路
両サイド上部のスリットから空気を吸い込んで、2基のファンによって下へ、ヒートシンクの熱を強制的に排出する構造になっていますが、軽負荷でファンが停止している時は熱が上に溜まる為、PV回路やコントロール基板の中枢部分が熱にさらされてしまい、制御回路にとっては劣悪な環境と言える構造です…( ;´・ω・`)
⇓ 配置上、一番熱の影響を受けると思われるPV基板(SR_HF2430S80-H_SPS V2.0)
HF2430S80-Hの印字がある事から、専用基板だと判ります。
⇓ PV基板を取り外した状態
電解コンデンサの耐電圧を見れば、およその回路電圧が判りますね。
また、当然ですがAC回路には電解コンデンサはありません。
⇓ こちらはメイン基板(SR_HF2430S80-H_MAIN)
こちらもHF2430S80-Hの印字がある事から、専用基板だと判ります。
バッテリー接続端子横にあるのは、過電流保護用のヒューズですね。
このヒューズがあるので、ハイブリッドインバーターとバッテリー間にヒューズを設置しても意味がないって事です。
ブレーカーを設置する理由は、配線保護用なので150A以下のブレーカーとブレーカー容量以上の許容電流がある電線を使用する必要があるということですね。
ちなみに、以前バッテリーを逆接続した時は逆接続保護回路の為、ハイブリッドインバーターの方は壊れずに済んだのですが、100Aサーキットブレーカー側の内部接点が熔断し壊れました。
恐らく150A以上のブレーカーを使用していたら内蔵ヒューズが切れていたと思います。
⇓ コントロール基板(HFP4850S80-145_CNTL)
HFP4850S80-145とシルク印字されています。また、このコントロール基板はASF48100U200-Hよりも後発のHYP4850U100-Hにも使用されているので、HF系を含めSRNE系ハイブリッドインバーター全般で流用できると考えても良さそうです。
ただ、ファームウェアは書換が必要になってくるでしょうね。
⇓ ついでにHF2430U60-100も殻割しました♪
外見は殆ど同じHF2430U60-100とHF2430S80-Hですが、PV基板が無くメイン基板にPV制御部が実装されているので、HF2430S80-Hに追加されていたPV基板はメイン基板のサイズに収まらなくなった為に追加された回路の基板と考えた方が良いですね?
HF2430U60-100では、PV入力-側の配線はヒートシンクに接続されていますが、ボディアースはされていません。
また、HF2430U60-100のメイン基板はヒートシンクに12Vの冷却ファンが実装されており、HF2430S80-Hでは使用されていないコネクタに接続されています。
冷却性能はHF2430U60-100の方が良いと思った方が良さそうですね。
実際にHF2430S80-Hの方が本体の発熱量が高く感じました。
⇓ 入力端子部
ちなみに、AC入力横のアース端子もボディーアースされているだけですね…
本体下側にアース端子がありますが、どちらに接続しても同じということになります。
⇓ HF2430U60-100のメイン基板(SR_HF2430S60_MAIN V4.0)
メイン基板にはSR_HF2430S60と印字されており、200Vモデルと共通基板が使用されている事になり、HF2430S80-Hとは違う事が判ります。
⇓ HF2430U60-100のコントロール基板(SR_HF2430S60_CNTL V4.0)
HF2430U60-100のコントロール基板ではCAN等のI/Fのコネクタが排除されています。
基板のシルク印字の型式はHF2430S60なので、200Vモデルと共通基板です。
HF2430S80-Hで使用されているコントロール基板が24V/48V、100V/200V共通であることから、HFP4850S80-145のコントロール基板は、HF2430U60-100でも流用が可能と思われます。
⇓ MPPT制御部が若干HF2430S80-Hと違うのが判ります。
今回殻割をしてみて排熱の事を考えると、壁掛け設置するよりも平置き設置した方が良いと思いました。
また、ハイブリッドインバーターの構造はどの機種も同じような配置になっていると思われるので、長持ちさせたいなら冷却性能を上げた方が良いと思います。
現在使用しているHYP4850U100-Hも軽負荷だとファンが回転しない為、真冬でも変圧器(バッテリー接続端子上に配置)温度は55℃前後と計測されており、熱による電子部品の劣化が心配です。
※SmartESSで表示される温度センサー設置個所
・バッテリー接続側トランス(変圧器)
電解コンデンサは105℃の物が使用されていますが、PCで散々中華製の粗悪電解コンデンサを見てきたので、基本的に耐熱温度のスペックを信用していません。
HYPのショップ保証は半年しかないので、保証期間が切れたら内部に強制ファンを設置しようか考え中です( ;´・ω・`)
Fan制御は、恐らくコントロール基板で制御されているので、ModbusアドレスにFan制御に関する項目があれば一番良いのですが…
サーミスタでFanコントロールされていれば良かったんですが、SRNEのハイブリッドインバーターは負荷電流でコントロールされている感じなので、タチが悪いです…