Lvyuan BAT-S48100について
中身はSRNE EOS-05と同じと思われます( *・ω・)ノ
SRNE製品は、LvyuanやRenogyやBLUESUN等の太陽光関連製品や蓄電池関連製品を取扱うメーカーへOEM供給している事や、オフグリッドDIYしている人にはお馴染みのメーカーなので、そこそこ信頼性はあるかと思っています(;´∀`)
まだ、これを使っている人の情報はあまり無く、とりあえず使ってみるしかないといったところですね。
本体については単なる蓄電池で、本体にWi-Fi及びBluetooth通信を内蔵しているので、アプリを使用してBMSから蓄電池の状態を確認することができます。
Bluetooth接続は、現状使用しているチェリーベルバッテリーも持っている機能ですが、近くじゃないと受信できないので物足りなさはあります。Wi-Fi接続で外出先から確認できるのは一番有難いですね(*´ー`*)
また、ハイブリッドインバーターと通信ケーブルを接続することによって、ハイブリッドインバーターを蓄電池のSOCで制御することが可能になります。
さて、Wi-FiアプリのSmart Life Smart Livingでは約30秒に1回の頻度でデータ更新します。
その為、蓄電池電源をONのままで放置すると計測されないくらいの電力が徐々に消費しています。といっても5.12kWhと容量がデカいのでポタ電よりはマシですけどね。
電源OFFの状態で放置なら、自己放電くらいで1週間で約0.2V程度減る感じですね。
電源ONの状態では2時間で約0.1V減る感じです。
BAT-S48x00本体とアプリのどちらも言えるのですが、充放電の表示がハイブリッドインバーターと逆になります。
ハイブリッドインバーター:充電時⇒マイナス表示、放電時⇒プラス表示
BAT-S48x00:充電時⇒プラス表示、放電時⇒マイナス表示
SRNE Monitoringアプリの方では通信プロトコル変更が可能で、パスワードを求められますが
パスワード 1357
で設定可能になります。
ハイブリッドインバーター側(RS485-2)のプロトコルと、蓄電池側(RS485インバーター)のプロトコルを同一にする必要があります。
また、通信ケーブルは単純にCat5eのLANケーブル(ストレート)で問題ありませんが、ハイブリッドインバーターのメーカーによって1,2をカットする必要があります。
BAT-S48x00には「どちらかのケーブルが付属」とマニュアルに記載されており、どっちのケーブルが付属しているかは全く運次第のようです( ´;゚;∀;゚;)
当方は2台が1,2カットケーブルが付属していて、1台が未カットケーブルでした。
通信ケーブルは、蓄電池と蓄電池間の通信はカットしていないケーブルを必要とし、ハイブリッドインバーターと蓄電池間の通信はメーカーによりカットが必要ということです。
①、⑬は蓄電池同士の通信ポート
⑩はハイブリッドインバーターとの通信ポートになります。
当方の場合はカットしていないケーブルが2本必要だったのですが…
テキトーなLANケーブルを代用( ´Д`)=3
↓ SRNE、lvyuan系ハイブリッドインバーターのRS485ピンアサイン
1・2が5V・GNDなのでカットが必要ということですね( *・ω・)ノ
さて、いよいよ並列接続する訳ですが…( ´;゚;∀;゚;)
まずは、各サーキットブレーカーの接続ですが、制御盤はまだ使用しているので、蓄電池ルームに板を仮固定し、各サーキットブレーカーを仮組みし、念入りに配線チェック(;´∀`)
↓ ケーブルが太いのでブレーカーを並べて設置ができません(;´∀`)
続いて、各蓄電池の電圧を合わせます。
ちなみに各蓄電池の電圧は、
蓄電池①⇒前日に100%充電、53.72V
蓄電池②⇒先週に100%充電、53.53V
蓄電池③⇒先週に100%充電、53.39V
全ての蓄電池の電圧を同じにするには、電圧の大きい蓄電池の電源をONにして、放電量を増やします。
各蓄電池電圧53.39Vとなったので、今度はセル電圧を確認します。
蓄電池①…20mV⇒最高3.349V、最低3.329V
蓄電池②…30mV⇒最高3.357V、最低3.327V
蓄電池③…10mV⇒最高3.343V、最低3.333V
蓄電池③のセルは10mV以下なので、既にクリアしていますが、蓄電池①は10mVオーバー、蓄電池②は20mVオーバーとまだ電圧差の条件を満たしていません。
個々の蓄電池パッケージの電圧は同じなので、並列接続しても問題は無いと思いますが、蓄電池②のセル電圧差は気に入りません…(´д`|||)
ただ、電圧の低下と共にセル電圧の差は縮んでいるのは確かです。
各蓄電池電圧53.31Vでのセル電圧差
蓄電池①…13mV⇒最高3.341V、最低3.328V
蓄電池②…22mV⇒最高3.348V、最低3.326V
蓄電池③…7mV⇒最高3.337V、最低3.330V
電圧低下と共にセル電圧が揃うなら良いだろうと、全ての蓄電池のサーキットブレーカーをONにして、並列化完了~(*ノ´∀`*)ノ♪
本来は蓄電池の内部抵抗を揃える方が重要らしいですが、リチウムイオン対応の測定器が高価で…とても手が出ません(´д`|||)
何にしても長持ちしてくれれば言うこと無いです。
チェリーベルのLFPバッテリーでの経験上、1ヶ月も使用すればサイクル数等に開きが出てくるので判ると思います。
また、今回は初期のセルバランスのデータまで保存しているので、その都度確認すれば劣化具合も判ると思います。
次は15kWhの容量が100%なので、放電テストを行います。
ハイブリッドインバーターへ電源供給し、23時よりL1回路に放電開始しました。
ハイブリッドインバーター起動と共に蓄電池①のSOCは99%となり、53.30V付近がSOC100%電圧になっているようですね。
朝8時の段階でSOC75%と殆んど減っていません。
容量的にはL1で使用していた7.68kWhの2倍の容量なので、当然でしょうね(;´∀`)
今日はパネルが公称出力超えしているので、14時過ぎには蓄電池①が100%となり、暫くして蓄電池②が100%となりました。ただ、蓄電池③はなかなか100%とはなりません。
↓ この日は過去最高の発電量を記録(*ノ´∀`*)ノ
24時間使用して放電を停止。SOC72%
HYP4850U100-Hを2台使用した場合は単純に倍消費するとしても、晴天であればSOC30%くらいになる予想
さて、気になる各蓄電池のデータを見ていきたいと思います。
↓ 蓄電池①
↓ 蓄電池②
↓ 蓄電池③
各蓄電池のBMSを接続しているので、当然各蓄電池のSOCや電圧は同じになっているのかと思いきや、全くバラバラです。
それでは、各データを見ていきます。
まず、ハイブリッドインバーターに表示されているSOCは72%で、どの蓄電池とも合っていません(;´∀`)
蓄電池①66%、蓄電池②78%、蓄電池③73%
(66%+78%+73%)÷3⇒72.3%
ハイブリッドインバーターでは3台の平均が表示されているようですね。
各蓄電池のセル電圧は
蓄電池①最高3.298V、最低3.296V⇒電圧差2mV
蓄電池②最高3.299V、最低3.294V⇒電圧差5mV
蓄電池③最高3.300V、最低3.292V⇒電圧差8mV
各蓄電池のセル電圧差は10mV以内で、特に蓄電池①は優秀と言えます♪ヾ(*・∀・)ノ
逆に蓄電池③は100%の時から同じような電圧差なので、一番安定しているとも言えます(*´-`*)
全ての蓄電池のセル電圧を見ても8mV差なので、SOCの数値に違いはありますが、セルバランスは正常範囲と言えます。
総合的に見れば、ちゃんとバランスが取れているようにも思えます。
100%時のセル電圧のバラツキから考えると、最大でも95%程度までの運用の方が蓄電池にとっては良い気がします。
また、各蓄電池をサーキットブレーカーの端子で接続している為配線抵抗の差なのか、内部抵抗の差なのかは判りませんが、蓄電池①に負荷が掛かりやすく、続いて蓄電池③、蓄電池②はあまり負荷が掛かりません。
蓄電池使用中のデータを見ても蓄電池①の電流値は他の蓄電池の倍流れており、3日間使用後のサイクル数も蓄電池①3回、蓄電池②2回、蓄電池③2回と蓄電池①だけ進んでいるので、定期的に蓄電池の接続順をローテーションした方が良さそうです。
セルバランス的には、良い感じだと思いますが、充放電バランスは崩れているようなので、この蓄電池は最大9並列可能とされていますが、実際9並列で運用できるのか疑問です。
ついでに、L2側で使用中のチェリーベルバッテリーのデータも見てみましょう。
こちらは、システム更新前に4並列化しています。
蓄電池①
蓄電池②
蓄電池③
蓄電池④
各蓄電池のSOC
蓄電池①67%、蓄電池②67%、蓄電池③68%、蓄電池④71%
各蓄電池の電圧
蓄電池①26.30V、蓄電池②26.27V、蓄電池③26.30V、蓄電池④26.29V
各蓄電池のセル電圧
蓄電池①最高3.295V、最低3.283V⇒電圧差12mV
蓄電池②最高3.287V、最低3.280V⇒電圧差7mV
蓄電池③最高3.292V、最低3.286V⇒電圧差6mV
蓄電池④最高3.290V、最低3.279V⇒電圧差11mV
蓄電池①と④が10mV以上となっています。
全蓄電池では最高3.295V、最低3.279V⇒電圧差16mV
各蓄電池のサイクル
蓄電池①400回、蓄電池②393回、蓄電池③397回、蓄電池④390回
蓄電池①~③は約1年1ヶ月使用したデータとなります。
蓄電池④は約1年使用したデータです。
※1年1ヶ月→395日で、毎日約10%→100%→約10%の充放電サイクルです。
総合的に考えるとセル電圧差が気になるところですが、上手くバランスが取れている気はします(;´∀`)