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ハイブリッドインバーターの待機電力|д゚)チラッ

知恵袋でHF2430U60-100の内部消費電力についての質問がありました。

メーカーの回答は150Wとの事。

 

ちょっと気になったので調べてみました。

まず、計測機器は5000円くらいで購入したDC電流が測定できる安物マルチテスターで測定

⇑ テスターは未接続で-0.11Aと表示

0調整できないので、測定値から-0.11Aを差し引くしかありません。

 

まずはアイドル状態から。

AC入力、PV入力は無く、バッテリー接続し、インバーター出力時で、負荷が接続されていない状態です。

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⇑この時1.11Vなので、1.22Aとなります

バッテリー電圧は26.26Vなので、

消費電力:26.26V×1.22A⇒約32W


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しかし、BMS上では放電電流0.6Aと計測されており、測定値の半分ですね…( ;´・ω・`)

消費電力:26.26V×0.6A⇒約16W

※ハイブリッドインバーター2台接続しており、バッテリー側は2基放電している状態で、単純にバッテリー1基でハイブリッドインバーター1台分として見ています。

 

⇑ アプリ上ではバッテリー放電電流0.2Aと計測されています。インバーター電流は1.0Aで、負荷電力は5W…

放電電流で見れば消費電力:26.26V×0.2A⇒約5W

 

どれが正しいのでしょう…( ;´・ω・`)

 

次にスタンバイ状態(インバーター出力オフの待機状態)では、
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⇑ こちらは0.15Aなので、0.26Aとなります

消費電力:26.26V×0.26A⇒約5W

BMSでは0A…( ;´・ω・`)

 

メーカーの回答した150Wよりも省エネなんですが…

 

バッテリー容量で計算してみると…

バッテリーを100Ahとした時、

25.6V×100Ah⇒バッテリー容量2560Wh

 

まず、メーカーの回答する150Wの場合、

2560Wh÷150W⇒約17時間

これだと、無負荷で放置していても1時間あたり、SOCが約6%減少する事になります。

流石にここまで酷くは無いですね(;´∀`)

 

次に実測32Wの場合、

2560Wh÷32W⇒80時間

無負荷状態で1時間あたりSOCは約1.2%減少する事になります。

これが一番近い気はしますが…

 

次にBMS上16Wの場合、

2560Wh÷16W⇒160時間

無負荷状態で2時間あたりSOCは約1.2%減少する事になりますが、こんなに長持ちしないです(´д`|||)

 

次にアプリ上及びスタンバイ状態5Wの場合、

2560Wh÷5W⇒512時間

日数的には約21日

アイドル状態ではあり得ないですね。

スタンバイ状態で放置したことはありますが、流石に20日は持たないです。

 

どういう事なんでしょう…( ;´・ω・`)

 

安物マルチテスターなので精度が悪い可能性はありますが、ソーラーパネルの電流値から発電出力を求めると概ね正しいので、多少の誤差はあっても全くアテにならないわけではありません。

 

当方の現在使用しているバッテリーは、チェリーベルの25.6V100Ahを4並列接続しています。

このバッテリーは、充電時27.6Vあたりまで電圧が上がるとSOC100%となります。充電停止後は26.8Vくらいまで低下して落ち着き、26.2Vあたりまで下がるまでは安定しています。26.0V以下に下がると放電スピードが上がり24.4V付近でSOC0%となります。

チェリーベルバッテリーの場合、BMSが放電停止する電圧は17.6Vとされているので、SOC0%となってもバッテリー残量はまだ残っている事になります。

現に100%から0%に近い運用方法をしていましたが、インバーター使用電力量は公称蓄電池容量の8割程度だったので、それを考慮すると

アイドル状態:2560Wh÷32W×80%⇒64時間

2時間でSOCは3%減る計算なので、1日で約45%減る事になります。

スタンバイ状態:2560Wh÷5W×80%⇒409時間

1日で6%減る計算なので、1週間で約42%減る事になります。

 

ちなみにHF2430S80-Hの方も計測しましたが、消費電流はほぼ同じですね。

同じバッテリーに接続しているので、消費電力も同じとなります。

 

今までHF2430系を3台使用していたので、稼働時は約100W消費していたことになります。バイパス機能は使用せず過放電させてシステムダウンすると商用電力へ切替るようにしていたので、商用電力へ切り替わった後はハイブリッドインバーターが全く機能を停止しており、バッテリー消費はほぼありませんでした。

 

次期システムに使用するHYP4850U100-Hの方はアイドル状態で1A、スタンバイ状態で0.2Aで、電圧は52.59Vなので、

アイドル状態:52.59V×1A⇒53W

スタンバイ状態:52.59V×0.2A⇒11W

こちらは2台使用するので、稼働時は約100Wと今までと同等となります。

15.36kWh環境だと

15360Wh÷106W×80%⇒115時間

HF3台12.8kWで106時間なので、9時間分増加

蓄電池容量2.5kWh増えるのに…実際に増えるのは900Wh相当…( ;´・ω・`)

こちらは、シンプルにタイムスロット機能とバイパス機能を使用して運用する予定なので、バイパス使用時の待機電力も計測する必要があります。

 

バイパス電流も無負荷の状態で計測します。

まず、AC入力電流は0A

つまり、AC入力があっても電力供給源は蓄電池が優先されている事になります。

ただし、蓄電池が放電停止してもPV入力やAC入力があればシステムは維持されます。

設定1の優先設定が関係するかもしれませんが、AC優先ではまず使用しません。

 

では、バイパス出力時の消費電力は?( ;´・ω・`)

測定すると、スタンバイ状態での電流値と同じで0.2Aです。
つまり11Wってことになりますね。

 

バイパスへ切り替わると同時にインバーター機能は停止し、スタンバイ状態へ移行するようです。

インバーター出力時はPV入力があれば、PV入力が優先され蓄電池からの放電は止まります。

ソーラーパネルで60W程発電を始めると、バッテリーが僅かに充電され始めているので、HYP4850U100-Hの待機電力としては、約53Wと思って良さそうですね。

 

メーカーがいったというHF2430U60-100の内部消費電力150Wというのが、何か結局不明です…( ;´・ω・`)