色々あって蓄電池1基のファームウェアをアップデートする事になりました(;´∀`)
というのも、3基購入した蓄電池のうち、1基だけが異常に充放電が進む為、15.36kWhの蓄電池容量があっても、6割程度しか使用できず、1週間程メーカーと色々検証したりやり取りをしていました。
そのうち、ファームウェアのバージョンが違う事が判明し、メーカーから書換ソフトとファームウェアデータの提供を受けました…
まぁファームウェアの更新したところで、直らないだろうとは思っていますが…
↓ 蓄電池No1 Ver1.2.3
↓ 蓄電池No2 Ver1.2.8
↓ 蓄電池No3 Ver1.2.8
※SOCが1桁になっているのは、蓄電池No.1の異常低下により影響を受けた2基も異常低下したからです。
まず、提供されたファイルは、
・48V BMS upgate(ENG ver).pdf
英文、ファームウェア書換手順説明
※Updateの間違いでは?とツッコミを入れたいです…
・SR-HES16S48V100LT48A-V1.2.8.bin
ファームウェア(バージョン1.2.8)
※SR⇒SRNE、HES⇒モデル型式?、16S48V⇒16直列48V、100⇒100Ah、LT48A⇒?、V1.2.8⇒バージョン1.2.8
・电池上位机.rar
ファームウェア書換ソフト
※ネット上では提供されていないソフトで、メーカーの蓄電池検査ソフトのようです
書換ソフトはネットで色々検索してみましたが、一般提供されておらず情報は全く無し。書換手順説明ファイルだけが頼りとなります。
まず、書換ソフトはRAR形式の圧縮ファイルなので、これを解凍する必要があります。
テキトーにRAR形式に対応した解凍ソフトを使用してRARファイルを解凍します。
解凍したら、フォルダ内にあるアプリケーションファイルを実行( *・ω・)ノ
あとは、手順通り進めるだけ…
…( ;´・ω・`)?
蓄電池にUSBケーブルを挿入してもソフト上で認識できず…(´д`|||)
色々弄っていたら、原因判明Σ( ゚Д゚)
BandRateが初期値19200となっており、コイツを9600にする事で、BAT-S48100を無事認識できました(*ノ´∀`*)ノ
↓ INFO画面:各BMS情報を確認できます
蓄電池と通信可能になると、各ステータスが表示されます。
Config画面を開き、パスワード(888888)を入力する事で隠しメニューが表示されるので、後は手順通り進めていくだけですね。
↓ ファームウェア更新後
Beep音が鳴ったら書換完了なので、蓄電池の電源を再起動して、ファームウェアバージョンが変更されていることを確認できれば無事完了です(*ノ´∀`*)ノ
ちなみに、この書換ソフトは、メーカーで使用している検査ソフトらしく、かなり細かくBMSの内容を弄る事ができ、リアルタイムのデータをExcel形式で取得する事ができます。
ある意味、蓄電池の不具合のおかげで良いものを入手しました(*´艸`*)♪
↓ RS485で接続された蓄電池の情報が全て閲覧可能
Batterysystem項目では、蓄電池3基分のトータルデータが表示されています。
また、通信プロトコルの変更も可能
↓ パラメーター設定
PARAM画面を見れば蓄電池がどのような設定になっているか一目瞭然ですね。
・CELL_Vol_Protect⇒セル単位での電圧設定
・PACK_Vol_Protect⇒パッケージ単位での電圧設定
※OV:OverVolt(過電圧)
※UV:UnderVolt(低電圧)
・Current_Protect⇒電流設定
・Temperature_Protect⇒温度設定
※CHG:Charge(充電)
※DISC:Discharge(放電)
※OC:Overcurrent(過電流)
※OT:OverTemperature(高温)
※UT:UnderTemperature(低温)
セル電圧2.9V~3.6V
パッケージ電圧48V~54V
充電電流~70A
放電電流~105A
充電温度0℃~50℃
放電温度-10℃~55℃
↓ Parallel Packet data strage(パケットデータ出力)でファイル化したデータ
データの内容は、温度や状態のステータス関係は今回省略してあり、主なデータは下記になります。
Pack:蓄電池ID(各蓄電池のディップSWで設定した番号になります)
DateTime:データ取得時間(現在は1000mSでデータ取得するように設定)
Group voltage:蓄電池の端子電圧
group current:蓄電池の充放電電流
SOC:蓄電池の残量割合
SOH:最大容量割合
full capacity:最大容量
remain capacity:使用可能容量
Cycles:サイクル数
Cell01~Cell16:各セル電圧
3並列設置して約1ヶ月になりますが、サイクル数に差が出ています。
蓄電池No1⇒16回
蓄電池No2、3⇒9回
ファームウェア更新後、再度SOC低下があったので、充電時の各蓄電池のデータをサンプリングしてみました。
↓ HYP4850U100-Hの設定 設定28:AC充電電流 5A⇒充電電流10A
蓄電池No1⇒49.72V、4.28A≒11.62Ω:最大セル電圧3.117V≒0.72Ω
蓄電池No2⇒49.73V、3.18A≒15.64Ω:最大セル電圧3.117V≒0.98Ω
蓄電池No3⇒49.70V、3.14A≒15.83Ω:最大セル電圧3.117V≒0.99Ω
計10.6A:電流差1.14A:セル当たりの抵抗差0.26Ω
↓ HYP4850U100-Hの設定 設定28:AC充電電流 10A⇒充電電流20A
蓄電池No1⇒51.16V、6.88A≒7.44Ω:最大セル電圧3.207V≒0.47Ω
蓄電池No2⇒51.14V、5.80A≒8.82Ω:最大セル電圧3.207V≒0.55Ω
蓄電池No3⇒51.10V、5.96A≒8.57Ω:最大セル電圧3.207V≒0.54Ω
計18.64A:電流差0.92A:セル当たりの抵抗差0.07Ω
↓ HYP4850U100-Hの設定 設定28:AC充電電流 15A⇒充電電流30A
蓄電池No1⇒51.42V、10.96A≒5.69Ω:最大セル電圧3.221V≒0.29Ω
蓄電池No2⇒51.45V、8.73A≒5.89Ω:最大セル電圧3.221V≒0.37Ω
蓄電池No3⇒51.38V、8.17A≒6.29Ω:最大セル電圧3.221V≒0.39Ω
計27.86A:電流差2.79A:セル当たりの抵抗差0.10Ω
測定のタイミングによっても電圧や電流は変動するので、正しい訳ではありませんが、
充電電流10A、20A、30Aでの各データを見てみると、
まず、10Aで充電した時よりも、20Aで充電した時の方が蓄電池間の充電電流差が小さくなっていました。しかし、30Aで充電した時は10Aや20Aで充電した時よりも倍以上大きくなっています。
電力供給源がハイブリッドインバーターなので、ハイブリッドインバーターを単電池と考え蓄電池を1つの抵抗として考えた場合、蓄電池の計測電圧と電流からセル単位の抵抗値が出るのかな?と思い計算してみました。
正式な内部抵抗の測定方法ではありませんが、大雑把な目安にはなるのかなと(;´∀`)
ただ、セル単位での抵抗差を見ると10Aで充電した時よりも、20Aや30Aで充電した時の方が抵抗差が小さくなっています。
どちらにしても、蓄電池No1の内部抵抗が小さいため他の蓄電池よりも、放電時は早く消費し、充電時は早く充電完了するように思います。
内部抵抗が小さい≒新しい電池という考えで良ければ、蓄電池No1が劣化すれば自然に揃ってくると言えますね…( ;´・ω・`)
昨夜から眠っていたネットブックPCを接続して、常時データサンプリングを行っています。
⇑ Windows10でもソフトは一応動いていますが、CPUがシングルコアのAtomなので激遅で…サンプリングしているだけですが使用率100%です…(´д`|||)
ちなみに左に映っているのは、先日撤去したLFPバッテリー計12kWh分とハイブリッドインバーター3台で、ヤフオクへ出品しようか検討中…
動作状態はハイブリッドインバーター3台、LFPバッテリー共に良好です( *・ω・)ノ
2階テラスに設置した440Wパネルが、現状で遊んでいる状態なので、ベランダに設置している使えないS〇KIYAのポータブル電源の代わりに、DIY用電源として使用してもいいかな…